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ワクワクすることを大事にしている竹谷直子さん |
SNSにアップされた1枚の写真。ネット上では「このカフェすごくカワイイ」と称賛の声。「どこのカフェですか?」と尋ねたら「これA3のパネルですよ」とスマホを手に笑った。株式会社P.I.(ピーアイ)で代表を務める竹谷直子さんは、大学卒業後にソフトウエア開発会社に入社。その後、ウエディングプランナー、イベントプロデューサーとして活躍し2019年に会社を設立。しかし、突如コロナが襲った…。「クライアントであるアミューズメント施設や展示場が休業になり大打撃を受けました」。
そんな時に事業を救ったのが『テーブルフォトブース』と呼ばれるオリジナル商品だった。きっかけは趣味のインスタグラム。家の中で撮影したスマホ写真に部屋の一部が映り込み生活感が出てしまった。改善策を考えた結果、「テーマパークで手掛けるトリックアートのミニチュア版を作ろう」とスタッフ総動員で開発に着手。試行錯誤の末、A3サイズの板をL字に組み立てるだけで瞬時に完成する撮影ブースが誕生した。
約100種におよぶ背景を組み替えることで海外、宇宙、さらには居酒屋、廃虚にだって行くことができる。「背面と床面のぼかし方を変えることで目の錯覚を利用し、自然な遠近感で仕上がります。実際には存在しない景色を細部にこだわりグラフィックで表現しています」。早速、使用してみるとプロ顔負けの写真がスマホで簡単に撮影できた。アート活動やオンラインショッピングの業界で需要が高まりブームになっているのもうなずける。
「昨年4月には特許を取得しました。背景ひとつで商品の売れ行きも変わります。飲食店などでは料理写真の撮影に伴う手間やコストカットにもつながっています。いろんなシーンで活用いただきたいですね」
なお、利用者の作品はネット上で閲覧することができ、十人十色の世界が広がっている。シートの価格は千円前後、これなら自宅にいながらバカンス気分を楽しむことができる。
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