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今後の目標を語る北条隆博さん |
大阪の日本橋をサブカルチャーの聖地にした会社がある。『有限会社ジャングル』は1995年に塩田浩司さんが設立。当初は、堺筋通り西側に位置する『オタロード』でアニメ、特撮に特化した映像ソフト販売からスタートした。2000年には自社のライブハウスが完成し、声優や俳優を招いたトークショーやオリジナル特撮作品の制作で人気を博す。
その後、大型劇場の運営、玩具メーカー、メイドカフェと次々に事業を展開。現在、東京、名古屋、北海道、福岡、上海、ロサンゼルスにも店舗を構え日本のホップカルチャー発展に貢献している。塩田さんとは旧知の仲だが、久々にお会いし「コロナの影響はありましたか?」と尋ねたら「実は新しいことを始めました」と笑いながらつぶやいた。
昨夏にオープンした『インディペンデントシアター2nd』は倉庫だった場所を更地にして3階建ての理想空間を建設。1階部分のイベントスペース&カフェでマスターを務めるのは俳優として活躍した北条隆博さんだ。15歳で芸能界入りし『中学生日記』『WATER BOYS』に出演。2004年に放送された『仮面ライダー剣』ではお茶の間の親子を魅了した。その後、活動を続けるも当初から決めていた10年を区切りにきっぱり引退。人生を模索する中で以前から交流があった塩田さんから誘いを受け、大阪への移住を決めた。
「ここは可能性を感じる街です。役者を目指している若者が集える場所にしていきたいですね」。現在、飲食業の傍ら劇団プロデュースの構想を練る北条さん。「仮面ライダーを見ていた子どもが20代になりお店へ来られます。年数がたっても当時のことを覚えていてくれるのが励みになります」。大阪の街を活気づけるポストコロナのヒーローが誕生した。
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