飲酒運転の取り締まり強化でベトナムのビール消費量減?

  •  飲酒運転の取り締まりが強化される前の時期、食堂でビールを楽しむベトナム・ホーチミン市民
  •  テイラー・スウィフトさんの公演が行われたシンガポールのナショナルスタジアム

 アジアの隠れたビール消費大国であるベトナム。キリンホールディングスの調査によると、2022年のベトナムのビール消費量は528万キロリットルで世界7位だった。10位の日本よりも多い。

 そのベトナムのビールメーカーの23年業績はほとんどが減収減益だった。景気減速による外食離れと飲酒運転の取り締まり強化が影響したとされるが、実感としては後者の方が大きいと思う。現地の社員に飲酒運転の取り締まり強化はいつごろからかと聞くと、「頻度は以前と変わらないが、最近は『袖の下』が効かないらしい」との話。汚職撲滅キャンペーンのあおりだろう。

 バイクの酒気帯び運転の罰則は、最も軽いアルコール濃度の場合で免停10~12カ月。それに加わる罰金200万ドン(約1万2200円)程度を警官に渡せば以前は見逃してくれるケースもあったそうだが、最近は駄目だという。是非はともかく、バイクが通勤の足の当地では一般的だったようだ。

 仕事帰りに現地社員を飲み会に誘うと「オーケー」と気軽な返事。翌日の出勤を含めた往復タクシー代を自腹で補うこちらの身は細るばかりか。(ベトナム)

 ▽テイラー公演で株を上げる閣僚、シンガポール

 シンガポ...

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