古代エジプトの文化を解説 古代オリエント博物館・田沢さんの記念講演会

 鳥取市の県立博物館で開催中の「古代エジプト美術館展」(新日本海新聞社など主催)で20日、古代オリエント博物館(東京都)の研究部長、田沢恵子氏による記念講演会があった。約200人の聴講者が、古代エジプトの神話やメソポタミアとの文化の違いなどの解説を聞き、古代の風土や人々の生活に思いをはせた。

 田沢氏は古代エジプトの文化を「大きな特徴は“来世でも自分自身のままで生まれ変わる”という復活再生思想が根付いていたことだ」と解説。文明の発達に関しても、ナイル川の増水でもたらされた肥えた土を利用して農耕を行っていたことや川の神であるハピの像などを紹介し、「ナイル川の恩恵を受けて文明が成立していた」と説明した。

 日本海新聞東部青年会による「来場記念号外」発行の特設ブースもあり、立ち寄った来場者らが“エジプト風仮装グッズ”を身にまとって撮影を楽しんだ。

 友人と訪れた香川県の会社員、児玉寛さん(25)は「展示物が細かくて衝撃だった。展示だけでなく、写真も撮ってもらえて良い思い出になった」と満足そうに話した。

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