日南町 オーガニックビレッジ宣言 鳥取県内初 付加価値、産地推進へ

 日南町は22日、農薬や化学肥料を使わない有機農業を推進する「オーガニックビレッジ宣言」をした。町内で有機農業を拡大して付加価値を高め、生産者の所得向上や担い手不足の解消、環境に配慮した産地形成を目指す。同宣言は鳥取県で初めて。

 国の「みどりの食料システム戦略」に基づき、同町は2023年度からオーガニックビレッジ(有機産地づくり)のモデル事業に着手。昨年5月に官民組織「にちなんオーガニックビレッジ推進プロジェクト」を設立し、町内のほ場で米とニンジン栽培の実証を行っている。

 町内の有機産地づくりをさらに推進するため、アースデーの22日に宣言。中村英明町長は「中山間地域の資源である自然と調和した環境配慮型の有機農業を推進していく」と宣言した。

 実証には現在、水稲と野菜に五つの法人が参加。今後は野菜の品目を増やすなど対象の幅を広げ、BLOF理論と言われる生態系調和型農業の取り組みも新たに実証していく。

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