迫害の体験伝えるピアニスト

 色のないゲットーの記憶【生き抜く】「ホロコースト」

  •  ホロコーストの生き残り体験を語り、ユダヤ人迫害の歴史を追憶する自作曲を弾くヤーノシュ・ツェグレディ。荘厳なメロディーがホールに響き渡った=2024年1月、東京・南麻布のドイツ大使公邸
  •  1942年ごろ、ブダペスト郊外で撮影された家族の写真。右からヤーノシュ・ツェグレディ、父、兄(提供写真)
  •  ドイツ大使公邸でホロコーストの体験を語ったヤーノシュ・ツェグレディ(右)。左はフォンゲッツェ駐日ドイツ大使=2024年1月、東京・南麻布
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 揺れる気持ちを抑えて演奏した。ユダヤ人に向けて放たれた火が広がる街を表現した自作曲。ヤーノシュ・ツェグレディ(86)は硬い表情で弾き切り、鍵盤から手を下ろす。温かな拍手が湧く。ようやく緊張が解けた。...

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