【藤岡みなみ 異文化探検隊】プラネタリウムは至高の癒やし空間 宇宙に浮かぶ感覚、昼寝も楽しむ

  •  藤岡みなみ
  •  プラネタリウム、その空間に入るだけで宇宙に来た気分=はまぎん こども宇宙科学館提供
  •  星のことを考え出すと、もはや太陽系すら小さく思える=筆者提供
  •  寝室がいつでもプラネタリウム=筆者提供

 恋心が冷めた瞬間を覚えている。10代の頃、好きな子に悩みを打ち明けたら、「そんな悩みなんて宇宙から見たらちっぽけなことだよ」と言われた。きっと励ましてくれたのだろうし、今考えてみればそんなに悪いコメントでもない気もする。しかし当時は、自分の悩みをくだらないと言われたような気がして悲しかったのだ。

 6歳の子どもが宇宙を好きになって、よくプラネタリウムに行くようになった。1923年にドイツで世界初の光学式プラネタリウムが公開されて、2023年に100周年を迎えた。プラネタリウムが多い国1位は米国、2位は中国、3位は日本だという。確かに最近気づいたが、実はあちこちにある。だけど、大人になるまであまり興味を持たずにいた。

 通い始めてみると、施設によってさまざまなプログラムが用意されていることが分かった。星空案内だけでなく、アニメや宇宙に関する番組なども上映されている。映画館よりも大きい天井のスクリーンは、当然迫力があり没入感もすごい。

 映像の上映だけではない。例えばある科学館のプラネタリウムには、星空を見ながらのヨガ教室がある。また、星空の下で毎月変わるアロマの香りを楽しむ時間などもあり、さ...

残り 1058 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事