「中国のハワイ」にも広がるスマート化

  •  海口の展示会で見かけた海南島に生息するカイナンテナガザルのマスコットキャラクター
  •  ベトナム南部ホーチミンの大学に通う学生たち

 南シナ海に浮かび、リゾート地として知られる中国南部の海南島。海南の省都・海口で新型コロナウイルス対策の規制が緩和されてから初となる大型展示会が開かれ、取材のため現地を訪れた。

 自宅のある広東省広州から飛行機に乗り、1時間で到着。海南島は「中国のハワイ」とも言われることから、ヤシの木が風にそよぎ、草地で牛が草をはむのどかな風景を思い描いていたが、街中には高層ビルが立ち並ぶなど海口は想像以上の都会だった。

 到着後すぐにタクシーがつかまるかと心配していたが、それも杞憂(きゆう)に過ぎなかった。空港の地下1階には配車サービス専用の待合室まであり、スマホのアプリで予約すると、すぐに車が迎えにやって来た。配車サービスは海南島でも縦横無尽に展開されていて、海口以外の小規模な都市でも利用することができる。

 展示会の会場では、入場が非常にスムーズだったのにも驚かされた。事前に登録を済ませていれば、当日は顔認証システムによりゲートをくぐるだけで中に入ることができた。入場パスの申請のため列に並ぶといった煩わしさは皆無だ。

 また、宿泊先のホテルでは、注文した食事をロボットが部屋まで運んできてくれた。中国では...

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