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「鳥取方式」で芝生化大展開 県が本腰

2010年03月03日

 子どもたちの体力低下が社会問題化する中、鳥取県は校庭や園庭の全面芝生化を本格化させる。屋外で走り回るだけでなく、落ち着きにもつながるなど効果が大きいと判断した。2010年度はモデル校を指定し、芝生化の取り組みに対して助成制度を創設。体力向上に効果があるか検証するほか、県産芝の活用の可能性も探って生産拡大を目指す。

芝生化された校庭で運動する境港市立誠道小学校の子どもたち(境港市教委提供)

 芝の苗を点在させるように植え、低コストで環境に配慮した「鳥取方式」の芝生化が全国で注目を浴びるようになり、県内でも取り組みが広がりつつある。

 しかし、県内の小中高校や幼稚園などで全面芝生化した割合は4%程度で、県は「芝生化は部分的よりも全面の方が効果は大きく、お手本のような事例を生んでいきたい」と説明。10年度は庁内の7部署が横断的に連携して芝生化事業に取り組むことにした。

 その一つが3小学校のモデル校指定で、県は今週末から来週にかけて、県内3カ所で説明会を開き、希望校を募る予定。モデル校に対し、1平方メートル当たりの芝生化に500円を補助し、スプリンクラーや芝刈り機などの購入費も支援の対象とする。

 モデル校では、芝生化の前後で体力テストを実施して結果を比較する方針で、県の担当者は「転ぶのを恐れず走ることができ、自分の能力を最大限に引き出せる」としている。児童や保護者らにアンケートを行い、精神面の影響なども調べる。

 また、県内40カ所の幼稚園・保育所を芝生化する計画で、1カ所当たり100万円を上限に補助。県立3校(倉吉東高、智頭農林高、鳥取聾学校ひまわり分校)の芝生化も決めた。

 このほか、公園を地域住民が中心となって芝生化する場合、上限125万円を支援する。

 一方、県産芝は「和芝」が大半で、07年度の作付面積と出荷数量、生産額はいずれも茨城県に次いで全国2位を誇る。ただ、校庭などの芝生化に用いられてきたのは成長力が高い「洋芝」が多いため、県園芸試験場(北栄町)が新開発した和芝の耐久性などの調査に乗り出す。

 県の担当者は「芝生化によって外遊びが増え、ご飯をよく食べるようになり、しっかり眠る『好循環』をもたらすだろう。芝生の地産地消も同時に進め、県産業の活性化につなげたい」と話している。



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