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「観光、商業に影響大」 米子名古屋便廃止方針

2010年03月25日

 全日空が今年10月末で米子名古屋便を廃止する方針を鳥取県に伝えたことを受け、県や市、民間の関係者からは観光やビジネスへの影響を懸念する声が上がっている。県などは同社に対して存続に向けた要望活動を展開し、廃止方針の撤回を働き掛ける構えだ。

 県はこれまで、名古屋での催しに積極的に参加したり、米子空港利用促進懇話会(坂口清太郎会長)に予算を組むなど、あの手この手で同便の利用促進に取り組んできた。

 それだけに、全日空から廃止の検討を打ち明けられたのは寝耳に水。県交通政策課の高山泰課長は「山陰と中京圏を結ぶ唯一の路線が廃止になれば観光やビジネスに大きなマイナスとなる。存続に向け要望活動を展開していく」と訴える。

 23日、境港市であった水産講演会に出席した平井伸治鳥取県知事は「愛知県の神田真秋知事と日程調整して米子名古屋便の存続を全日空に要望したい」と述べ、地元の利用促進も併せて呼び掛けた。

 同便を「中京圏の大市場と1時間で結ぶ大事な路線」と重視してきた米子市観光協会は、県名古屋本部とともに同圏からの観光誘客に注力してきた。大手旅行会社と連携し、4〜9月に向けた名古屋便利用の旅行商品パンフレットを最近、作成したばかり。同協会の野島譲事務局長は存続に向けて「今秋までの時期に搭乗率向上の実績を挙げる取り組みを地域とともに強めていきたい」と強調した。

 水木しげるロードを抱える境港市観光協会の桝田知身会長は「中京圏からの観光客は多く、廃止されると影響が大きい」と懸念。「米子鬼太郎空港」の愛称化とNHKの朝ドラ『ゲゲゲの女房』との相乗効果で利用促進を図り、廃止方針の撤回を目指す。

 官民連携で同空港の利用促進に努めてきた米子空港利用促進懇話会の千原達郎幹事長は「滑走路延長でインフラ整備が整い、ソフト面の充実を図っている段階なので、廃止だけは避けたい。1度廃止されると復活は難しい。県や市とともに対応を考えたい」と話していた。



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