2017年5月19日

日本刀の歴史知って 倉吉市がリーフレット作成

 鳥取県倉吉市は市内に伝わる日本刀の歴史を紹介する初のリーフレット「日本刀のふるさと 伯耆国くらよし」を作成した。日本を代表する平安中期の刀匠で、同市出身の説がある「伯耆(大原)安綱」をはじめ、安綱の手による太刀、一門などを紹介。若い女性を中心に再び日本刀が脚光を浴びる中、企画した市観光交流課では「伯耆国が日本刀発祥の地であることを広く知ってもらえれば」と情報発信の効果に期待している。

 「天下五剣」にも数えられている名刀で国宝にもなっている「童子切安綱(どうじぎりやすつな)」は安綱の作。伯耆民談記によると、安綱は同市大原の出身とされ、地元では一門の鍛冶一族が住んでいたと伝えられている。

 リーフレットはA4三つ折りで、伯耆国が日本刀発祥の地とされる根拠や安綱とその一門、代表作である「童子切安綱」の説明を中心に構成。一門の紹介では平家伝来の宝刀「抜丸(ぬけまる)」の作者とされる息子の真守(さねもり)ら刀工一族が住んだ場所が大原に残っていると記している。

 このほか、全国に名をはせた「稲扱(いなこ)き千歯(せんば)」へとつながる刀鍛冶集団が室町末期から江戸中期にかけて同市で活躍したことや市内に残るたたら場跡、伯耆国庁跡などの紹介も網羅している。

 リーフレットは5千部作成。市内の観光案内所などに置いている。(前田雅博)