2017年9月12日

鳥取舞台の大河ドラマを 候補作に「三愛のクニへ」

 鳥取県ゆかりの先人を主人公とするドラマの実現を目指す「鳥取県を舞台に!歴史大河ドラマを推進する会」は10日、鳥取市のとりぎん文化会館で候補選考会を開き、郷土歴史家や顕彰会代表ら5人がドラマのあらすじを発表した。来場者の投票で、候補作に外交官として活躍した沢田節蔵と廉三の兄弟らを取り上げた「三愛のクニへ」が選ばれた。今後はちらしやポスターを作成して機運を盛り上げ、テレビ局にドラマ制作を働き掛ける。

 主人公は、岩美町出身で国際連盟日本事務局長の沢田節蔵、弟で日本初代国連大使の廉三、その妻で児童養護施設「エリザベス・サンダース・ホーム」設立者の美喜の3人。節蔵と廉三の苦闘から戦争の世紀を振り返り、戦後に駐留米兵と日本人の間に生まれ捨てられた孤児を養育した美喜が「三愛(母子愛・祖国愛・人類愛)」を体現した様子を描く。

 投票では78票中33票を集めた。次点となった作詞家の三木露風の母、碧川かたをテーマとする「赤とんぼの母」は、朝の連続ドラマ候補として推薦する。

 「三愛のクニへ」を提案した片山長生さん(76)=岩美町浦富=は「外交の重要性や家族など現代の日本や世界が抱える問題と響き合う部分がある」とテーマの普遍性を強調。同会の田中精夫共同代表は「全国にアピールできる作品。採用されるかどうかは盛り上がり次第」と協力を呼び掛けた。(今岡浩明)