2017年9月30日

後藤家住宅に車衝突 主屋損傷、13年にも被害

 28日午後10時5分ごろ、鳥取県米子市内町の国指定重要文化財「後藤家住宅」に乗用車が突っ込み、主屋の板壁の破損や角柱が折れるなどの被害があった。

 市教委によると、後藤家住宅前の交差点で車同士が出合い頭に衝突。旧加茂川沿いの市道を米子港方面に直進していた乗用車が、弾みで主屋東側角に突っ込んだ。

 柱が外れてひさしが約30センチ下がり、瓦が縦8枚、横12枚の範囲でずれた。さらに主屋板壁が北側幅1メートル、高さ1・2メートル、東側幅2メートル、高さ1・3メートルにわたって破損し、東角柱が折れた。土壁のしっくいも一部破損した。

 住宅には2人が暮らしており、当主の後藤朗知さん(79)は「テレビを見ていた弟が大きな音に驚いて『大変だ』と言うので外に出ると車が突っ込んでいた」と話した。

 後藤家住宅は2013年12月、車の衝突でほぼ同じ箇所を破損。米子市教委文化課の下高瑞哉課長補佐は「今回は主屋本体を破損し、被害が深刻」とみる。通行に支障がないよう応急処置をした上で詳細に調査し、文化庁の指示を受けて本格的に修理するという。

 後藤家は江戸時代の回船問屋で、白壁土蔵造り、切り妻屋根の主屋は18世紀初めの建築とされる。(酒井建治)