2017年10月6日

琴浦にギンザケ育成棟 完成 来春、成魚出荷へ

 陸上でのギンザケ養殖事業に取り組む鳥取林養魚場(琴浦町別所、萩原岳人社長)は5日、同所に完成した育成棟の落成式を行った。同所で育てた琴浦生まれの成魚を、来春から「とっとり琴浦グランサーモン」として出荷していく。

 式には協定を結ぶ県や町、親会社の林養魚場(本社・福島県)の関係者ら約120人が出席。育成棟の完成を祝い、育成ステージが順調に進むことを祈念した。

 世界初の「陸上循環ろ過養殖システム」を導入する同社は、独自の育成手法で、年間600トンのギンザケ養殖を進めており、ふ化棟で孵(かえ)った約135万匹の稚魚は現在、約20センチまで成長。完成した育成棟の水槽に移された。

 12月初旬までに、約255トンの稚魚を「境港サーモン」のブランド名で知られる弓ケ浜水産(境港市)に出荷。残りは引き続き陸上で2キロ以上の成魚まで育て、来年5月にはグランサーモンとして出荷する計画だ。

 平井伸治知事は「食のみやこに大きな仲間が加わった」と喜び、萩原社長(39)は「鳥取県を国内第1位のサーモン生産県にしたい」と意気込んだ。

 同社は、加工場や飲食店の展開も視野に入れており、雇用拡大も期待される。(池田悠平)