2018年7月11日

伯備線再開めど立たず 観光への影響懸念

 西日本豪雨でJR因美線と伯備線は一部区間で不通となり、山陰と関西・山陽を結ぶ「スーパーはくと」「やくも」の運休が続いている。復旧には時間がかかる見通しで、通勤通学や観光、経済への影響が懸念される。

 JR米子支社によると、因美線は因幡社-智頭間で土砂流入や護岸崩落が複数箇所見つかり、復旧には少なくとも2週間程度要する。普通列車は鳥取-用瀬間で折り返し、10日から用瀬-智頭間でバス・タクシーによる代行輸送を始めた。

 因美線と智頭線を経由する「スーパーはくと」は鳥取・倉吉-京都間を1日7往復する動脈。山陰線経由の「はまかぜ」も運休が続き、山陰と京阪神を結ぶ鉄路は断たれている。県は智頭-京都間の部分再開と鳥取-智頭間のバス輸送をJR側と協議しているが、結論は出ていない。

 伯備線は岡山県境に近い上石見-倉敷間が不通。岡山県内の被害が大きく、開通のめどは全く立っていない。

 鉄道の不通が続く中、日本交通は鳥取-大阪間の高速バスの台数を増やすなどして対応。ただ、運転手やバスの台数に限りがあり、予約を断らざるを得ない便もあるという。

 JRグループと鳥取、島根両県は、1日から山陰を舞台にした「デスティネーションキャンペーン」を始めたばかり。同支社は「運転再開に向け全力で復旧作業に取り組みたい」と理解を求めている。(北尾雄一)