2018年9月12日

「新」の表現 千差万別 大伴家持大賞決まる

 鳥取市国府町ゆかりの奈良時代の歌人、大伴家持を顕彰する公募短歌大会「第24回大伴家持大賞」(鳥取市主催、新日本海新聞社など共催)の最終審査会が11日、鳥取市内であり、各賞が決まった。最高賞の大賞に一般の部は岡山市北区の信安淳子さん(59)、児童生徒の部は鳥取県立鳥取湖陵高1年の山本友愛さん(15)が輝いた。

 大伴家持は国守として因幡国に赴任中、万葉集の最後に収められた和歌を詠んだとされる。今大会は「新」がテーマで、一般の部は2113首、児童生徒の部は1761首の応募があった。

 信安さんの受賞作「避難指示解けてもどりし我が家には今日の新聞届きてをりぬ」は、西日本豪雨で避難所から帰宅した際に新聞が届いていた感動を素直に表現。山本さんは高校入学時の初々しい気持ちを「新品の型がついてる制服に腕を通して桜見上げる」と詠んだ。

 最終審査会は、歌人の佐佐木幸綱さん(79)と小島ゆかりさん(62)、県歌人会顧問の北尾勲さん(77)と池本一郎さん(79)の4人が表現力などを審査した。表彰式は10月21日、同市国府町の因幡万葉歴史館で行われる。(藤田和俊)

■一般の部
避難指示解けてもどりし我が家には 今日の新聞届きてをりぬ
信安 淳子さん(岡山市北区)

■児童生徒の部
新品の型がついてる制服に 腕を通して桜見上げる
山本 友愛さん(鳥取県立鳥取湖陵高1年)