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2008年7月23日の紙面から
大会回顧

鳥取西、攻撃奮起が勝因

3年ぶり23度目の夏の甲子園出場を決め、優勝旗を手に晴れやかな笑顔で行進する鳥取西ナイン=21日、倉吉市営野球場
 7月12日に倉吉市営野球場で開幕した「第90回全国高校野球選手権記念鳥取大会」は21日、全日程を終了した。シード校として臨んだ春の県大会で初戦敗退し、夏の大会はノーシードからの登場となった鳥取西が3年ぶりに優勝。23度目の夏の甲子園出場を決めて熱戦の幕を閉じた。大会通算19本塁打と近年まれに見るアーチ合戦が展開され、土壇場の逆転など劇的なゲームも多かった大会を振り返った。

 鳥取西の勝因は、得点力不足が懸念されていた攻撃陣の奮起。総得点は43得点で、1試合平均8・6点を奪った。チーム打率は3割6分6厘。5試合中3試合でコールド勝ちを収めた。4番壱岐は打率5割5分6厘、2本塁打、7打点とチーム三冠王の活躍。3番鈴木は2本塁打を含む6打点、浜本は5割3分3厘と中軸がしっかり結果を残したのが躍進の原動力となった。決勝では0−1から九回に逆転する粘り強さを発揮し、申し分のない活躍を見せた。

 エース小畑が大会直前に故障したが、マウンドに上がった左腕鈴木がエースの穴を埋めて余りある大活躍。防御率は0・64と素晴らしい投球を披露。1試合平均1・6失点、総失策2と、投手力を含めた前評判通りの高い守備力を見せた。投打にバランスが取れたチームに大きく成長した。

 準優勝の鳥取城北は、準決勝でエース木島が選抜出場の八頭を相手に見事な完封劇を演じて決勝に進出。決勝も九回一死まで無失点だったが、最後の最後に力尽きた。打線は1番迫田、2番水嶋、3番谷掛、5番宇都宮と1、2年生が多く、秋の活躍が楽しみだ。

 第1シードの鳥取商はエース山根が右下手から繰り出す緩急自在の投球で相手打線を翻弄。しかし、準決勝は鳥取西の左打者に攻略された。機動力を絡めた攻撃で鳥取西から6点を奪って春の王者の意地を見せたが、あと一歩及ばなかった。

 選抜出場の八頭はエース平木が万全でなかったことが最後まで響いた。準々決勝までは打線の援護があったが、準決勝では鳥取城北の木島の力投に屈した。

 大会を通じて完封・零封試合は昨年と同数の8試合。1点差試合は昨年より4試合少ない5試合だった。大会前は好投手が多いと言われていたが、野手の活躍が印象に残った。試合を決める本塁打など、開幕から4試合連続を含む19本の本塁打が決勝を除く連日飛び出した。

 県代表となった鳥取西はこれまでの守りの野球を軸に失点を防ぎ、好機を確実に得点に結び付ける攻撃で選抜の八頭に続く甲子園での勝利をつかみ取ってほしい。

【号外】鳥西3年ぶりの優勝

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