新緑のドウダンツツジ一般公開

新緑のドウダンツツジ一般公開

 紅葉したドウダンツツジの名勝として知られる兵庫県豊岡市但東町相田の安国寺で5日、青葉が涼しげな風情を醸している。同寺は紅葉とはひと味違う姿を楽しんでもらおうと、6月17日から28日まで、新緑バージョンのドウダンツツジの一般公開を初めて実施する。

 同寺のドウダンツツジは、樹齢160年以上とされ、裏山の斜面を覆うように広がっている。秋の映える景色が「まるで絵画のよう」だと注目が集まるが、青葉が芽吹く4月中旬以降は、燃えるような紅葉とは違った爽やかな姿が印象的だ。本堂からは陽光に照らされたすがすがしい緑と、畳をはがして特殊加工した合板に反射する趣深い景色が心を落ち着かせてくれる。

 一般公開は、同寺近くに群生する夏ツバキの花が6月中旬に見ごろを迎えることに合わせ、一緒に景色を満喫してもらおうと、檀家(だんか)たちが企画した。

 元住職の真田義永さん(85)は「この時季の新緑は表現できない美しさがある。その時にしか見ることができない姿を通して、自然の偉大さ、命あるものの尊さを感じてほしい」と話している。

 一般公開は、午前9時から午後5時。拝観料300円。

会場 安国寺
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