29日に「がいなロード」、新駅舎供用開始 天井や壁に智頭杉を使用

 JR米子駅の南北自由通路「がいなロード」や新駅舎が29日に供用開始するのを前に、米子市とJR西日本などは26日、施設内部を報道陣に公開した。天井や壁の一部には鳥取県産の智頭杉を使用。ガラス窓が多く使われ、線路を行き交う列車や駅前通りなどの駅周辺の眺望も楽しめる。

 駅の南北をつなぐがいなロードは延長約140メートル、幅員約6メートルで、24時間通行が可能。自転車も押して歩いて通行できる。

 通路中央の両側には、ガラス張りの展望スペースを設置。ベンチには県西部の伝統工芸品「弓浜絣(がすり)」などを取り入れた。天井や壁の一部には智頭杉が使用され、温かみのある雰囲気となっている。南北のエスカレーターでは、米子弁のアナウンスが流れる。

 駅舎2階の待合室は新型やくもにちなんで「やくもラウンジ」と命名。雲をイメージしたベンチやテーブルのほか、窓には旧駅舎にあった大山の壁画をシートフィルムで再現した。2階に改札口があり、新たな駅ビル「シャミネ米子」と併せて通路から直接出入りできる。

 市都市整備課の本干尾崇史課長は「山陰の特徴がデザインに取り入れられている。駅の利用だけでなく、鉄道の景色など眺望も楽しんでほしい」と話した。

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