学校は夏休みも折り返し地点。皆さんはどうお過ごしでしょうか。
夏休み明けなど、学校の長期休みが終わった直後は、悲しいことですが、例年、全国的に小中高生の自殺が増えることが、厚生労働省などの調査でもわかっています。
今回は、子どもたちの心を守るために、メディアが気を付けることについて考えてみたいと思います。
▽厚労省が「注意喚起」
この7月、若者や子どもを中心に人気のあるタレントさんが逝去され、続報では、自殺だった可能性があると報じられました。私の心には、すぐに「後追いする子どもや若者があらわれないでほしい」という思いが沸き起こりました。
日本財団の調査によると、特に15歳から20代では、「自殺念慮(自殺したい思い)」「自殺未遂」ともに他の世代に比べリスクが高く、30代以下の若い年代では自殺に関する報道に影響を受けやすい傾向があるということが指摘されています(2021年4月調査)。
そういったことから、有名人の自殺報道においては、希死念慮(死んでしまいたい思い)を持つ若者への模倣リスクをいかに避けるべきかに主眼が置かれる必要があるのです。
コロナ禍の2020年に有名人が相次いで自殺で亡...