米子市在住のジャズ・サックス奏者、MALTAさん(74)がプロデュースしたコンサート「MALTAフェスタ2023」(米子市、市文化財団主催)が17日、市公会堂で開かれ、歌唱力と技術を誇る第一線のボーカリスト、ギタリストとの卓越したアンサンブルで聴衆を引き付けた。
倉吉市出身で4年前に米子市に移住したMALTAさんが世界に通用する音楽を地元から発信する試み。ボーカルの「SOLO-DUO」(ギラ・ジルカさん、矢幅歩さん)、ギターの竹中俊二さんと共に華麗なステージを繰り広げた。
「オール・オブ・ミー」「卒業写真」「アルフィー」「マイ・フェイバリット・シングス」などジャズのスタンダードからポップスまで幅広い選曲。テンポや抑揚の変化、絶妙なハーモニー、即興の妙味を存分に会場に届けた。
MALTAさんは後進の育成を含めて故郷から発信を強める思いを語り、客席のファンに「好きなことに打ち込んで年を重ねていきましょう」と呼びかけた。