弦楽四重奏にうっとり とっとりチェンバーオーケストラ 米子高で出前演奏クラシックの名曲披露

 鳥取ゆかりの音楽家で構成する「とっとりチェンバーオーケストラ」(TCO)のメンバーが17日、米子市橋本の米子高で出前演奏した。2本のバイオリン、ビオラ、チェロによる弦楽四重奏でクラシックの名曲を演奏し、生徒らは真剣に聞き入っていた。

 訪れたのは、TCOメンバーのうち第1バイオリンの山田美怜さん、第2バイオリンの湯浅いづみさん、ビオラの真家利恵さん、チェロの中嶋寄恵さん。高校生に優れた舞台芸術に親しんでもらおうと、県文化振興財団が企画した。

 楽器や団員の紹介を挟みながら、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やビバルディの「四季」の一部などを披露。時に繊細に、時に躍動感あふれる熱演を繰り広げ、生徒らに生で聞くクラシックの魅力を伝えた。

 吹奏楽部でチューバを吹いているという2年の新宮真央さん(16)は「演奏を聴いただけで情景が浮かんだ。チェロの低音がとてもすてきだった」と声を弾ませた。終演後の楽器演奏体験には多くの生徒が集まり、メンバーの指導で弓を動かしては、体全体で弦楽器の音を確かめていた。

 TCOは11月3日に鳥取市内でコンサートを予定。コンサートミストレスを務める山田さんは「指揮者を置かず、奏者だけで作り上げる鳥取らしい弦楽アンサンブルを皆さんに聴いていただけたら」と話した。

 ◇「とっとりチェンバーオーケストラ第4回弦楽アンサンブルコンサート」は3日午後2時から、とりぎん文化会館梨花ホールで。全入場料は全席指定3千円、18歳以下千円。問い合わせは電話0857(21)8700、同会館。

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