認知症に対する理解を広げるたすきリレー「RUNTOMO(ラン伴)」(実行委主催)が、米子市内で開かれた。シンボルカラーのオレンジのTシャツを着た参加者らはカヌーをこいだり、走ったりして誰もが暮らしやすい地域づくりの必要性を呼びかけた。
支援者や当事者らでつくる実行委が2011年に北海道でスタートし、鳥取県内では17年に始まった。今年は10月21、22日に県東中部、28日に米子市で開かれた。
米子市ではボランティアを含め約60人が参加した。認知症と診断された県西部在住の人たちでつくる「認知症本人グループ 山陰ど真ん中」のメンバーの手作りカヌー「オレンジドア号」でスタート。ランでは国道9号やJR米子駅の南北自由通路「がいなロード」でたすきをつないだ。
岡野元明実行委員長は「病気であってもなくても自分らしく楽しく暮らせるためには顔と顔が見えるつながりが大切」と訴えた。