「味は天下一品」 こおげ花御所柿初出荷

 八頭町の特産品で、地理的表示制度(GI)に登録されている「こおげ花御所柿」の出荷が15日、始まった。例年より色づきが遅くやや小ぶりだが、甘さは上々。選果場では収穫されたばかりのつやつやの柿がコンベヤーに並べられ、作業員は玉太りなどを確認しながら慎重に出荷作業を行った。贈答用を中心に、12月中旬ごろまで東京や大阪など県内外に出荷される。

 同町門尾のJA鳥取いなば広域果実選果場で開所式があり、同JA郡家柿生産部の岡本達真部長(74)が「GI登録5年目で、ブランド感も徐々に上がってきている。丁寧に扱ってお客さまの元へ届けよう」とあいさつした。

 今シーズンは猛暑などの影響で色づきが遅れ、この日、広域果実選果場に持ち込まれた柿はコンテナ8箱だった。13日に行われた査定会では平均糖度20・1度と昨年以上の甘さを計測しており、同JAは5キロケース2万箱、販売金額5千万円を目標にしている。

 同町大門の農産物直売所「物産館みかど」では既に県内外から贈答用の注文が入っており、平木明美副店長(69)は「今年は大きな柿は少ないが規格外品でも味は天下一品。ぜひ食べに来て」と秋の味覚をPRした。

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