インターネット上の仮想空間「メタバース」に、倉吉市内の観光施設などを再現した「バーチャル倉吉」がプレオープンした。若者の流出に直面する同市が本年度、約2億円の予算を投じて取り組む目玉施策の一環で、メタバースでの疑似体験を通じて関係人口増加につなげる狙い。開設されたばかりの電脳空間を体験しようと記者のアバター(分身)を送り込み、取材した。
公式サイトの案内に従い事前設定を済ませてアクセスすると、目の前に見慣れた白壁土蔵群が現れた。一人称視点の画面上を玉川沿いに歩くと、赤瓦1号館や現在建設中の鳥取県立美術館などが再現されたエリアが飛び込んできた。スポットごとに解説版が設置され、施設概要を知ることができる。ネコやロボットの姿をしたアバターが散策している様子が面白い。音声チャットを通じて会話を楽しむことも可能だ。