独特な優しさ感じて 南部で「羊毛の手しごと展」

 福祉サービス事業所「ノームの糸車」(南部町鶴田、吉田尚代代表)の利用者が羊毛を専用の針を用いて立体成型した人形などを展示する「羊毛の手しごと展」が、南部町福成のおちらと庵さえきで開かれている。28日まで(第1、3月曜と火曜定休)。

 羊毛は圧力や熱などをかけると互いに絡まり結合(フェルト化)する性質を持っており、ノームの糸車ではフェルト針で羊毛を刺すことで立体的な作品を作り上げている。人形では胴や手足など、部分や色ごとに作り結合させるが、手のひらサイズの作品でも完成までに10~20時間かかるという。

 会場にはえとの置物や、リスやクマなどの動物、おひなさまなど、手のひらサイズのかわいらしい人形をはじめ、ブローチやタペストリー、ポーチなど計約300点を展示。吉田代表は「事業所の活動を知ってもらうとともに、羊毛の持つ独特な優しさを感じてもらいたい」と話した。

 27日午後1時から羊毛体験教室、29日同時からは金継教室が開かれる。問い合わせは電話0859(66)2004。

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