地元食材をふんだんに使った体に優しいランチやモーニングが人気の喫茶店。1989年に店主の中土居紀子さん(77)がオープンしたが体調を崩し、約25年前に娘の山本洋衣さん(52)に店を引き継いだ。
山本さんは「手伝いはしていたが、突然の交代でプレッシャーが大きかった」と当時を振り返り、母の代から通い続けてくれる常連客に支えられてここまでやってこれたと感謝する。
2年ほど前には自身も体調を悪くして半年ほど店を閉めたが、「待っているよ」という声に励まされて再オープン。平日は午後2時まで、土日祝日は午前11時までという無理のない営業スタイルに切り替え、母・娘で協力しながら、笑顔で店を切り盛りしている。
今秋には35年を迎え、周年祭も計画中。山本さんは「交流サイト(SNS)などで発信も始め、新しい人も来てくれるようになった。今は少なくなった昔ながらの純喫茶を楽しんでほしい」と話している。