第62回麒麟(きりん)のまち鳥取市美術展(市・運営委主催、新日本海新聞社特別後援)の受賞作品展が10日、同市上町の市歴史博物館やまびこ館で始まった。同市出身の自由律俳人、尾崎放哉の句を揮毫(きごう)した原書10点の展示もあり、同市で生まれた芸術作品を一挙に鑑賞できる。7月9日まで。
日本画、洋画、書道、デザイン、写真など9部門で、受賞作品33点が並ぶ。彫刻や工芸などの立体作品は4面がガラスのケースに収められ、360度からじっくり見て楽しめる。彫刻部門で協賛賞の谷口昌万さんの「妖精達」は、ごつごつとした硬い木が、ねじれ、生き物のように躍動する様が表現されている。
初日は受賞者らが同館を訪れ、受賞作品や、原書を鑑賞した。学芸員の千葉拓真さんは「ぜひ、いろいろな優れた作品を見に来てほしい」と話した。