関西あの人この人

学び直し、地域医療貢献

関医訪問看護ステーション・香里
藤川由美子さん
2021年9月8日
「やりがいと責任の重さを感じています」と話す藤川さん

 「『案(あん)ずるより産(う)むが易(やす)し』でしたね」。藤川由美子さん(48)=高槻市=は柔和な笑顔を浮かべ1年前を振り返って話す。滋賀県内の看護専門学校を卒業後は京都府内の総合病院に就職。看護師として勤めていたが、「看護師以外の仕事も経験したい」と一時期、看護職を離れた。

 そんな藤川さんも40歳代に入ってからは、「このままでいいのか。やはり人さまのお役に立ち、一生できる看護の仕事に戻りたい」と、復職へ思いをはせるようになった。そこでネックになったのが、現場を離れて14年間の長期ブランクという“医療技術の進化”の壁だった。そんなとき、偶然、目にとまったのが医療や介護現場への復帰に必要な知識や技術を学び直せる「関医・看護師リカレントスクール」(関西医科大運営)の受講生募集の告知記事だった。

 「やはり不安はあった」というが、講義が始まると対面形式の講義、見学実習、実物の医療機器もあるシミュレーションセンターでの採血、AED、人工透析など、実際の患者を想定した演習は充実していた。「看護師として地域医療に貢献したいという気持ちが強まった。さらに学生気分に浸れ、楽しかった」と回想する。

 リカレントスクールを修了し、2020年1月から「関医訪問看護ステーション・香里」へ就職。現在は週4日、地域の訪問看護を行いつつ、74歳の父の介護を自宅で母とともに行っている。「訪問看護をしていると、父への思いが重なり、働く前と後では父への感情が変わりました」という。「訪問看護は病院とは違いますが、利用者さまの快適な生活環境を整え、スタッフの協力を得ながら責任をもってサポートすることがわたしの仕事。自分の体が動く限り働きたい」と、やりがいとともに日々責任の重さを実感、「生涯勉強です」と話す。

 忙しい日々を過ごすが、趣味は国内外への旅行。現在は新型コロナウイルス禍で思うように旅行に行けないので「旅行に“行ったつもり”で好きな料理をユーチューブを見ながら作っているんですよ」と、仕事とオフをうまく使い分けている。(大山勝男)



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