金井啓子の伴走で伴奏

府営公園の自然を残せ

2021年11月22日

全国・各国から署名2606筆

 大阪府は、服部緑地公園、浜寺公園、二色の浜公園に関して、20年間の管理・運営を任せる民間事業者の公募を行う。民間企業からアイデアを募るが、大阪府は、PMO型指定管理で「公園の維持管理に加え、施設整備(ハード事業)からイベント企画・立案(ソフト事業)まで、公園全体の管理運営を行う事業者を募集」するとしている。公募期限は12月3日である。

 私は豊中市民である。

 私が散歩などでよく訪れる服部緑地公園には自然があふれ、スポーツや音楽を楽しむ施設も整っており、既に多くの人々が魅力を感じて年間を通じて訪れている。十分な維持管理が行われていることは、利用者の目に明らかだ。大阪府が導入を考えている「民間のノウハウ」は、むしろ今ある自然豊かな環境と景観を損ないかねないと危惧している。

 そこで、私は9月10日にオンライン上の署名ウェブサイト「Change.org」にて「大阪の服部緑地で民間事業者を公募して飲食店など新たな施設への投資を促すのを中止させてください」と題する署名活動を、吉村洋文大阪府知事および大阪府議会に届けたいとして、開始した。

 その署名を、先週15日に大阪府の都市整備部公園課公園活性化グループを通じて、吉村洋文大阪府知事に提出した。15日時点で集まっていた2606筆の署名である。今後、大阪府議会にも届けたいと考えている。

 今回提出した署名を書いてくれたのは、大阪の人たちばかりではない。日本各地、そして世界各国からも寄せられた。名前を見ただけでは、海外に住む日本人なのか、または別の国籍や人種の人たちなのかはわからないが、居住している国を書く欄には、アメリカ、イギリス、イタリア、インド、オーストラリア、オランダ、カナダ、韓国、スウェーデン、スペイン、ドイツ、フィンランドといった国々が並んだ。

 また、署名にコメントを付記してくれた人たちもいた。そこには「手入れはするが今更の人工物は極力作らない、そういう公園整備を願う」「自然の美しさを残してこそ、持続可能な価値を持つ。公園はアミューズメントパークではない」「失われた自然を元にもどすのは大変。自然をこわさないで」といった声が寄せられた。

 自然あふれる公園の大切さを知る人たちの声である。どうか無視しないでほしい。

 (近畿大学総合社会学部教授)



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