大森均の釣れ釣れ草

幻のイトウにリベンジ

2021年12月10日

北海道天塩川で80センチアップ仕留める!

念願の80センチアップを釣り上げた江藤さん

 フライフィッシングは、欧米式の毛針であるフライを使う釣りである。川面を流れる水棲昆虫を捕食する魚の食性を利用したもので、昆虫に見せかけた毛ばりを流して魚を釣る。

 起源は15世紀頃の英国にあるとされ、貴族が領地の中を流れる川で始めた釣りとされ、19世紀にはほぼ現在の形に近いものになっていたそうだ。日本でも毛針を使って渓魚を釣る「テンカラ釣り」と言う釣り方は古くからあったが、フライフィッシングのようにリールを使わないところが大きな相違点で、大きな魚を取り込める道具立てにはなっていない。

 その中でも20センチのヤマメを狙うタックルからメーターに迫るキングサーモンやイトウにターゲットを合わせた頑強なものまである。

 この淡水の釣りは、現在では世界中で老若男女を問わず広く愛好されているが、近年、海においてもシーバスやシイラなどの大型魚までもがフライフィッシングの対象魚になっている。▽千歳から300キロ北上

 11月某日、高槻市に住む江藤昌彦さんは、天塩川右岸でフライフィッシャーマンが憧れるイトウを狙って15フィートのWハンドルロッドでキャストを繰り返していた。

 江藤さんは、船釣り、磯釣り、波止釣りなどをこなすマルチプレーヤーであるが、15歳でフライを始めて45年間、一貫してこの釣りがお気に入りの一番手だ。

 この日は、この時期の北海道には珍しく温かく、川に立ち込んでも震え上がるようなことはなかったという。千歳空港から旭川、名寄を過ぎ稚内方面へ300キロ北上した中川町を流れる天塩川までやってきたのには訳がある。昨年の11月、猿払川でイトウに初挑戦した際、水面から頭は上がらないほどのモンスターをバラしてから毎日のようにリベンジを夢見ていたらしい。

▽リールが悲鳴を

 釣りキチ三平にも幻の魚として登場するイトウは、河口に近い下流域にそのポイントがある。そのため、吹き上げる風が半端ではない。強風は、この釣りには良くない条件の最たるものだ。ポイントに着き、300メートル程上流と下流に狙いを切り分け、まず人の気配が伝わりにくい下流から攻めた。しかし、正午から2時間、何のアタリもなく残りの上流部で2ラウンドを開始したのは午後2時半だった。

 「3時5分、時間を確認した直後でした。この日、何百回目のキャスティングだったでしょうか、フライラインが一直線に張りました。敵は下流に向かって逸走し、『ジッー!ジッー!』と、リールが悲鳴を上げていました。激しいやりとりの末、無事ランディングした魚の正体は、80センチアップの夢にまで見たイトウでした。憧れのモンスターに出会って達成感でいっぱいです」とその一部始終を興奮義気に語る江藤さんの様子では、年内にもう一度、1500キロ離れたこの天塩川でこの記事の再演をするかの如く竿を振っているに違いない。

週末のイチオシ気配

■船(1)■北港・大阪

 午後ショート便でメクリアジ好調。同魚20〜28センチ20〜35尾が釣れている。7日、22〜28センチが竿頭35尾。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■船(2)■牟岐・徳島

 出羽島沖に出てイシガキダイ25〜45センチ8〜15尾の安定した釣果。オモリ40号、エサはウニ、マムシ。要予約。▽第八光政丸=電話0884(72)1798

■船(3)■栖原・和歌山

 カワハギ堅調。日の岬沖に出て同魚20〜28センチがいい人で15〜20尾程度。エサはアサリむき身。要予約。▽かるも丸=電話0737(62)3527

■船(4)■阿尾・和歌山

 40センチ超も期待でき型揃いで寒イサギおもしろい。6日、日ノ沖に出て同魚30〜41センチ46尾。オモリ120号。要予約。▽共栄丸=電話0738(64)2318

■磯(1)■周参見・和歌山

 12月は例年のデータからも期待大。連日、セ島などでグレ25〜35センチが5〜20尾。アシカ、白島、オオギシなど有望。▽岩元渡船=電話0739(55)2227

■磯(2)■市江・和歌山

 グレ上向き。大島、ハシカケなどで30〜35センチ中心に5〜10尾の釣果が出ている。イガミも専門に狙えば30〜40センチ5〜10尾。▽吉丸渡船=電話0739(52)3883

■筏■堂の裏・徳島

 チヌ終盤。8日、湾口カセで同魚23〜28センチ12尾とキビレ25〜28センチ7尾、アブラメ31センチ1尾。エサはシラサエビ、生ミック。 ▽斉藤渡船=電話090(3782)0837

■カセ■串本・和歌山

 メジロが狙える。35メートルポイントの完全フカセで70〜95センチ1〜3尾。活アジの呑せ釣りでヒラメ45〜65センチ1〜2尾期待できる。▽河田フィッシング=電話090(2709)9282

■波止■武庫川一文字・兵庫

 例年の実績からキビナゴをエサにズボ釣りでアナゴ(30〜35センチ)の釣果がそろそろありそう。釣り荒れる前が狙い目。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

■ワカサギ■余呉湖・滋賀

 12月に入り最高釣果(300尾以上)連日出現!年末にむけてさらに上昇。江土桟橋では500尾の釣果も出た。▽余呉湖漁協=電話0749(86)3033

 (大阪日日APG 松田勝也)



サイト内検索