澪標 ―みおつくし―

花粉症のお話

安井 潔
医療法人弘清会 四ツ橋診療所院長
2020年3月23日

 3月に入ってからは暖かい日が続いており、だんだん春らしくなってきましたね。今年は新型コロナウイルスの関係で自粛傾向ですが、通常、春といえば、卒業式や入学式、お花見などのイメージが強いです。しかし、楽しいことばかりでもなく春は毎年多くの人が花粉症に苦しんでいるのではないでしょうか。例年よりも花粉の飛散率は少ないとはいわれていますが、マスク不足によりマスクが手に入らない花粉症の罹患(りかん)者は大変おつらいかと存じます。

 日本では国民病ともいわれる花粉症ですが、毎年さまざまな情報が飛び交っています。特に多いのは「〇〇を食べると症状が軽くなる」「〇〇を飲むと治る」などといったものですね。花粉症に関してのそういった情報がSNSやテレビ番組で発信されると、瞬く間にそのうわさは広がり、スーパーやドラッグストアなどから姿を消し、日本の花粉症罹患者の多さを実感させられます。

 実際、医学や化学に基づいて効果があるものももちろんあるのですが、全くのうそも多くあります。多くの情報から正しい情報だけを選択することは難しく、また今は新型コロナウイルスに関しての情報には特に敏感になりますね。

 花粉症とは、スギやヒノキを代表する植物の花粉やハウスダスト、動物などが原因のアレルギー性の病気であり、主な症状として鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどを引き起こし、ひどい人は日常生活に支障があるほどです。

 花粉に対してのアレルギーは人によってそれぞれ種類は異なっており、環境の変化によって症状なども変化します。「花粉のバケツがあふれ出す」というような表現をよくしますが、突然花粉に対してアレルギー反応を起こすようになることが多いようで、自分がいつ花粉症を発症したか、また何に対してアレルギーを持っているかというのは血液検査をしなければ明確にはわかりづらいかと思います。

 結果を見ると、アレルギーの数値はあるにも関わらず症状がでないというケースもあり、また薬の種類も多くあり効果や副作用も異なるためアレルギーの重症度や生活スタイルによって人それぞれ変えなければならず、なかなか厄介な病気だなあと思います。

 また、「花粉症の処方薬が10割負担になる」というニュースを耳にされたことはないでしょうか。花粉症の罹患者が多く、国の保険料を逼迫(ひっぱく)しているということからそのような案がでたようです。いつどのようになるか未定のようですが、花粉症の方は気が気でない話ですね。そういったことですべての人が悩むことがなくなるように、花粉症自体がなくなると良いのですが…。

 (大阪市西区、やすい・きよし)



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