澪標 ―みおつくし―

真っ白なスケジュールに夢描く

さくらいりょうこ
オカリナ奏者
2020年6月16日

 自分の危機センサーが振り切ったときに、体が電気の膜を帯びたような感覚になります。阪神大震災で被災したとき、そして東日本大震災のとき、そして、今年の2月の終わり頃から3月半ば、このような感覚に襲われました。

 夢に向かって、さまざまな計画が動きだそうというときに、新型コロナウイルスがやってきました。コンサートも講演会もすべてキャンセル、スケジュールは真っ白になりました。

 可能なものはすべてオンライン化し、どのようにでも動ける体制をとりました。給付金は、帯に短したすきに長し。フリーランスには適したものはそうそうありません。従業員を抱えている事業者さまのことを思えば、大したことではないと思い、踏ん張っております。

 芸術・文化は、未曽有の災害が起こると、一番に「今、必要ない」と切り捨てられます。神戸の震災のときは、街中に流れていた生演奏はすべてなくなりました。東日本大震災のときは、全国の講演は激減しました。そして、今回、ライブハウスはクラスター発生地として人々の意識に刷り込まれ、また、ライブ配信をしている居酒屋に「警察にいうぞ」という貼り紙がされたと報道で見ました。

 これまで鍛えてきた心がくじけていきます。

 それでも「やれることはすべてやる!」と心に決め、自粛の時間を生かしてさまざまなチャレンジをしました。しかしそれも簡単にうまくいくものでもありません。

 自粛が明ける頃、ゆっくりと自分と向き合いました。

 「本当は何がしたいのか」

 そう問いかけたときに、気づきました。

 スケジュールが真っ白なら、そこに好きに描くことができるではないかと。

 これまで「あれも、これもしなくちゃいけない」と思っていた「ねばならない」から解放され、心が自由になりました。

 ゼロリセット。

 私の壮大な夢はかわりません。

 私はこの苦境の中でも夢を語ります。

 そして、自身の夢をかなえます。

 一年、この澪標を書かせていただくことで、多くの気づきがありました。

 生きるっておもしろい。

 心から感謝いたします。

  (大阪市北区)

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