トレンド特急便

移行トラブル相談3割増 「ウィンドウズ7」サポート終了

2020年2月29日

「必ずバックアップを」

「ウィンドウズ7」のサポート終了を伝えるパソコン画面

 日本マイクロソフトがパソコンの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」のサポートを1月に終了したのを受け、最新OSに移行しようとしたものの、トラブルが起きて自身で解決できず、相談を受け付ける企業に駆け込むケースが見られる。大阪の企業が展開する店舗には、移行関連で寄せられた1月の相談は1465件で、前月から3割余り増加。移行の際は、データを複製した上で、作業に取りかかるように勧めている。

 「ウィンドウズ7」のサポート終了をめぐっては、「ウィンドウズ10」などの最新OSに移行せずに使い続けると、ウイルスに感染したり、個人情報が盗まれたりする被害に遭う恐れが高まるため、同社は早期の更新を呼び掛けた。

困る一般家庭

 モノのインターネット(IoT)関連機器のトラブル解決を行う日本PCサービス(吹田市)は、移行関連で寄せられた1月の相談件数をまとめ、前月比33%増。2019年11月と比べると2倍余りに増えた。

 同社の法人客は全体の2割を占めるが、1月に法人から寄せられた移行関連相談の割合は7%。企業ではサポート終了の認知度が高かった一方、「一般家庭ではサポート終了後も対応方法が分からず、対処できていない様子がうかがえる」(同社)という。

 ただ、企業の中でも、業務用ソフトなどの都合で切り替えができていないケースが見られ、少数ではあるものの、今後も相談が続く可能性もあるとみている。

買い替え検討も

 移行関連の1月の相談内容のうち、サポート終了の14日前後を比較すると、「アップグレードによるトラブル」の割合は、14日までは15%だったのが15日以降は22%へと増加。サポート終了直前に移行作業を行い、トラブルが発生した様子が見受けられた。

 「アップグレードによるトラブル」の内訳は、「起動トラブル」が20%と最も多く、「アップデート中にエラーが起きる」(19%)▽「メールのトラブル」(17%)▽「ソフトのトラブル」(13%)▽「操作が不明」(7%)−と続いた。

 「ウィンドウズ7」は約10年前に発売され、当時のパソコンは「7」で正常に動作するように製造、設定されているため、予期せぬトラブルが起こるケースがあるという。

 「7」より前のパソコンを使っている場合、ハードディスクの寿命や経年劣化で長く使えない可能性もあるため、同社は「必ずバックアップを行ってからアップグレードして」と呼び掛け、状況に合わせて新しいパソコンへの買い替えを推奨している。



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