岡力の「のぞき見雑記帳」

柳谷観音 立願山揚谷寺

2020年2月3日

話題の“映え”スポット

さまざまな形で若者が仏教へ関心を持つきっかけを提供

 職業柄、目を酷使するため古来より眼病平癒の祈願所として高名な「柳谷観音 立願山揚谷寺」(京都府長岡京市)へと向かう。その歴史は古く、806(大同元)年の平安時代に開創。清水寺を開山した延鎮僧都が夢のお告げによりこの地へ入り、柳生い茂る渓谷の岩上に生身の観音を見つけ堂宇を建てお祀(まつ)りした事に由来する。

 811年より弘法大師空海もたびたび訪れ参詣。その際、境内の傍らにあるたまり水で子猿のつぶれた目を洗う親猿を発見し祈った。すると満願の日に子猿は開眼したという伝説が残されている。現在もお堂のそばには鎮守社があり天皇家・公家はじめ全国から多くの参拝客が訪れる。そんな京都府の重要文化財にも指定され、1200年の歴史が息づく由緒正しき寺院が若年層を中心に人気を集めている。

 この日は、ご本尊が開帳され観音様のお姿を拝むことができるご縁日(毎月17日)。朝から最寄り駅では多くの若者がバスを待つ。手には、プロが使用する高級カメラ。お目当ては境内にある手水鉢だ。実施していない時期もあるが、大胆にアレンジメントした「花手水」や葉のグラデーションが彩る「なないろ手水」など写真映えするスポットが点在している。近年、その風情ある光景が参拝した方のSNSで公開され聖地化されている。

 春先より映画にもなった陽光桜や五色八重椿にはじまり青葉、ツツジ、アジサイ、紅葉と四季折々の色合いを五感で感じる事ができる癒やしスポット。毎月17日午前中のみ特別公開される上書院は、特別な方のみ使用した茶室で部屋から眺める名勝庭園は絶景である。他にも自生する草花を使用した「押し花朱印」も期間限定で授与しており、新たな層に寄り添ったさまざまな催事が行われている。

 さて…大自然に囲まれ目の保養をしたところで、大阪に戻り執筆にかからせていただきます。(コラムニスト)

 ■「柳谷観音 立願山揚谷寺」
 京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
 電話075(956)0017
 (受付時間午前9時〜午後5時)
 https://yanagidani.jp/


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