「大山を詠む!」大山俳句大賞


 国立公園・大山をテーマに俳句を募集します。豊かな自然とロマンあふれる歴史に彩られ、四季折々の姿を見せる国立公園・大山は、わたしたちの心のシンボルです。“あなたの大山”を俳句で表現してください。

大山俳句大賞決まる

 「大山を詠む!」大山俳句大賞(大山山麓・日野川流域観光推進協議会、新日本海新聞社主催、鳥取県社会福祉協議会共催)の選考会が3日、米子市両三柳の新日本海新聞社西部本社で開かれた。一般の部では定常まゆみさん(琴浦町)の「大山の大パノラマを鳥渡る」、子供の部では高見真依さん(中山小6年)の「北壁をながめ楽しい紅葉狩り」がそれぞれ大賞に輝いた。

講評
選考委員長・遠藤甫人氏(鳥取県俳句協会副会長)

 一般の部の大賞は、大山の北壁を中心とする連山を大パノラマと言い切り、それを背景に鳥の渡りを詠んで広大な情景を感じる俳句になった。無駄な語句が無いことで季語の鳥渡るが鮮明になった。

 渡り鳥にはツバメのように春に日本に来て秋に帰る夏鳥と秋に来て春に帰る冬鳥とがあるが、冬鳥のカモやハクチョウなどの水鳥が大きな群れで行き来するので、俳句では冬鳥を基準にして秋の渡りを「鳥渡る」、春の渡りを「鳥帰る」とする。従ってこの句の季語の「鳥渡る」は秋の情景を想定することになる。

 子供の部の大賞になった句は素直な詠みぶりで、情景が鮮明に読者に伝わって来る。大山の紅葉は11月の初旬が見頃になる。「北壁をながめ」がこの句を引き立てる言葉になって、大山での楽しい紅葉狩りが表現できた。

 共に雄大な北壁を背景にした句で前回までの上位入賞句と傾向が変わってきていることが今年の特徴といえる。
一般の部

【大賞】

定常まゆみ(琴浦町)     
大山の大パノラマを鳥渡る

【準大賞】

堀   卓(千葉県松戸市)  
父母と大山の待つ帰省かな

永見瑠美子(米子市)     
大山の恵み豊かに青田風

【優秀賞】

斉藤 浩美(愛知県東海市)  
初明かり先ず大山に一礼す

脇山 良子(大阪府河内長野市)
抽ん出て初冠雪の伯耆富士

岡本友美恵(米子市)     
帰省子の車窓に入り来伯耆富士

新濃  健(東京都東久留米市)
星合の大山の空太古より

仲田  誠(南部町)     
稜線が結びし天地冬銀河

【佳作】

小田中準一(千葉県市川市) 
大山に合掌すれば星流る

礒部 秀幸(山口県下関市) 
登山口エールのような蝉時雨

三原 靖彦(神戸市東灘区) 
大山の水で仕込んだ新酒かな

小田 虎賢(兵庫県明石市) 
雲海の怒濤太陽抑へ込む

植高 鈴香(福岡県川崎町) 
霊峰へ胎児と登る夏の雲

加藤  定(南部町)    
万緑や足湯に浸る大山寺

古田 小春(大阪市西淀川区)
パノラマを縫いゆくバスや紅葉晴

坂口 恵子(南部町)    
草刈りて僧兵径を正しうす

薬袋 太一(山梨県中央市) 
ヤッホーの響く大山手にラムネ

小坂 春枝(米子市)    
大山へ家族登山や喜寿記念

中学生以下の部

【大賞】

高見 真依(中山小6年)
北壁をながめ楽しい紅葉狩り

【準大賞】

前野 結奈(中山小5年)
大山の緑がかおるブナ林

太田  楓(中山小5年)
大山の道しるべかなヒメボタル

【優秀賞】

頼田 蓮華(南部中2年)
えらかった大山登山もうしない

兜山 勇輝(大山中1年)
大山のふるさと学習涼しいな

山本 和佳(南部中1年)
太陽と向き合う大山緑産む

佐伯凛太朗(中山小5年)
大山の未来を照らすヒメボタル

竹中 千乃(名和中1年)
大山さん静寂まとう秋の朝

【佳作】

田口  慧(大山中1年)  
ブナ林の緑に囲まれ地蔵座す

田島 諒一(大山中1年)  
梅雨の日に心で歴史感じ取る

太田 宗隆(愛媛県・八代中)
車窓から緑が僕を追いかける

坂本 結愛(中山小6年)  
伯耆富士みんな楽しくスキーする

國頭 利仁(大山中1年)  
大山のきれいな川に蛍舞う

田中 花音(大山中1年)  
ブナ林に雫輝く梅雨の午後

門脇 小桜(大山中1年)  
木造りに涼しさ感じる阿弥陀堂

信P 一葉(大山中1年)  
紫陽花が咲いて鮮やか大山寺

仲田  葵(南部中2年)  
大山は緑がいっぱいきれいだな

山根 めい(大山西小6年) 
台風もさけて通ると神の山

【特別賞】

南部中 大山中 中山小 大山西小