バルコス「カフェ」進出 県美隣に倉吉市整備「集いの森」

 来年3月30日に開館する倉吉市駄経寺町2丁目の鳥取県立美術館(県美)に隣接する倉吉パークスクエアで倉吉市が整備を進めている交流空間「集いの森」の飲食・物販施設に、バッグメーカーのバルコス(同市中江)が進出することが15日、分かった。同社はカフェや土産物販売を計画しており、県美開館までの開店を目指す。

 12日に市と外部有識者による選定委員会があり、同社を含む2者が出席。事業計画のプレゼンテーションの結果、市がバルコスを選定した。両者は今後、施設利用に関する賃貸契約を結ぶ。契約期間は1年で、随時更新を想定している。

 飲食・物販施設は「集いの森」の中核施設で、木造平屋建て(一部、中2階)の141平方メートル。バルコスによると、カフェや土産物販売のほか、IT人材を育成するコワーキングスペースやふるさと納税の受付窓口の開設も検討している。同社が運営するカフェや温泉旅館のノウハウを生かす方針で、高田真由子取締役部長は「計画実現に向け、細部を詰めていく」と話した。

 市は倉吉パークスクエアを県美と白壁土蔵群などの観光施設との結節点と位置付け、2023年度中から市有地のうち計約3800平方メートルのエリアで景観の再整備事業に着手。本年度当初予算に約4億9492万円を盛り込み、飲食・物販施設のほか、県美来館者の回遊性を高めるための屋根付き遊歩道の設置や駐車場の拡幅などを行う。

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