美身伝心

「春バテ」に気を付けて

2017年3月31日
花が目覚める季節は身体も目覚めようと頑張っています

 身体には季節特有の不調があることをご存じでしょうか? 夏の暑さをやり過ごすことができず起こってしまう夏バテや、近年浸透し始めている『冬季うつ』など、天候や季節によって身体はさまざまな影響を受けます。

 春に起こりがちなのが『春バテ』。これは自律神経の乱れから起こります。それではなぜ春は自律神経が乱れるのでしょうか? 原因は春の「暖かさ」にありました。

 春はいきなり暖かくなることはありませんよね。三寒四温という言葉もあるように、暖かい日と寒い日を行ったり来たりします。天気も冬と春を行ったり来たり。春らしい晴れ間を高気圧が連れてきたと思えば、低気圧にとってかわられ冷たい雨が降る。

 そんな季節の変わり目のめまぐるしい変化に、自律神経は必死に対応しようとします。その結果、疲れ果ててバテてしまうのです。

 自律神経を簡単に説明すると、内蔵の働きや血流の動きなど、人が意識しないでも動いている器官をつかさどる機能です。食べ物の消化や体温の維持を意識しなくても行えるのは、この自律神経系が働いてくれているからなのです。

 春の寒暖差に自律神経は体温を維持しようと多くのエネルギーを使います。また、春は新しい環境に身を置く季節。環境の変化の緊張やストレスも自律神経を乱します。結果、眠さやだるさ、憂鬱(ゆううつ)感やイライラ、肩こりや腰痛など春の不調が現れるのです。

 これから4週にわたって、そんな春バテのありがちな症状と対策をお話しさせていただきます。ひとまず、今回は自律神経の乱れを整える対策を一つご紹介します。それは深呼吸です。

 深呼吸と簡単には言いますが、効果的にできている方は意外と少ないのです。特に姿勢が悪い方は、知らず知らずのうちに酸素の取り込み効率が悪くなっています。この機に姿勢も正しましょう。姿勢を正して胸を開き、腹式呼吸の要領で横隔膜を意識して吸い、ゆっくりと長く吐きます。難しい場合は、まずは吐く方に集中してください。しっかりと息を吐ききることで、自律神経の乱れが徐々に整ってくるでしょう。簡単なことなので、ぜひ気が付いた時に繰り返してくださいね。

 次回は「春の疲れ」についてです。

 (大阪校講師・広山ちひろ)