美身伝心

春の眠さ

2017年4月14日
心地よい眠りは朝の時間から始まっています

 「春眠暁を覚えず」と言いますが、昔の人も春は眠いと思っていたようですね。

 ではなぜ春が眠いのでしょうか。先述の言葉は詩の一節で一般的には「春は暖かくて眠り心地が良い」という意味ですが、身体的にはもう一つ理由があります。

 実は、春は良質の睡眠をとるのが難しくなる季節なのです。前回からも申し上げている通り、春先の寒暖差や季節の移行の影響で自律神経は働きすぎ。交感神経がもっぱら優位で回復役は劣位モード。だというのに眠りはいつもと同じ量なのです。回復が間に合わず、疲れは少しずつ蓄積され、気が付くとだるかったり眠かったり、朝起きられなかったり。

 そうなると、春の朝は眠い、ということになりますよね。もっとも簡単な解決法は、よく寝ることにつきます。いつもより長く、もしくは早く眠ることが一番ですが、そうはいっていられないのが現代人。せめて、眠りの質を高めるための備えをしておきましょう。

 夜眠るためにはまずは朝の行動から。朝起きて外が晴れていたら、これ幸いとまずは朝日を浴びましょう。ほんの少しの時間、郵便受けに新聞を取りに行くついででかまいません。ちょっと日の当たる場所まで出て、深呼吸を一度で十分身体は目覚めます。朝の光は目を通して体内時計をつかさどる視交叉上核を刺激します。その視交叉上核は光を浴びた14〜16時間後に睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンを分泌し、身体を眠りにもっていく働きをしているのです。

 その時間に眠れるように心がければ、眠りやすくなるでしょう。そして、副交感神経が身体の回復に努められるよう、夕食は早め、もしくは軽めに取りましょう。次の日の朝食を少し豪華にするなど、気持ちの上での工夫などがあれば続けられるのではないでしょうか?

 次回は春に起こる身体のこりについてご紹介します。

 (大阪校講師・広山ちひろ)