美身伝心

着物をファッションで楽しむ

2017年10月27日
着物はくびれをつくるこが厳禁

 前回は着物の歩き方についてお伝えしました。今回は着物のカラダの使い方について触れてみましょう。着物で求められるのは何でしょうか?洋服と大きく違うのはシルエットであり、ウエストです。

 着物は補正を入れ胴体にくびれをなくしますが、洋服は逆に強調するところですね。Iラインのシルエットのワンピースやニットもありますが、その場合は脚をタイトなシルエットにし、メリハリをつけてバランスをとろうとします。

 そう、洋服に求められるのは立体的なメリハリなんですね。ですので、モデルも撮影のときは特にまっすぐ正面に立って見せることを避けようとします。足の置き方も、どちらか片脚に重心をのせ、アシメトリーにしますし、骨盤から上と下で動きを変え、くびれをさらに強調しようと工夫します。

 その反対に、くびれをつくるのが厳禁なのが着物です。裁断も縫製も直線的で平面。カラダに巻きつけるようにして着用します。そのときにくびれがあると着物にシワができてしまいます。そのため補正して、筒のようにくびれのないボディーに成形してから着用することになります。

 洋服は骨格のラインで着るのに対して、着物は“腔(こう)”で輪郭をとらえます。私たちのカラダには口腔(こうこう)、胸腔(きょうこう)、腹腔(ふくこう)と三つの腔があるのですが、それらを整えると、ボディーが筒のように安定し、シルエットも立ち姿も美しく見えます。

 さて、腔の整え方についてはまた次回お伝えしたいと思います。

 (三宮校 松原立恵)