関西あの人この人

「幸せでんなー」と周囲に感謝忘れず

五苑マルシングループ代表
川辺清さん
2017年9月13日
「いつまでも”チャレンジ人生”は忘れません」と話す川辺さん

 「関西飲食業界の風雲児」「平成の今太閤」−。平成の立身出世物語を象徴する人物として、多くの人が彼をこう評する。その彼の“チャレンジ人生”は今も続く。2020年の東京五輪開催をにらんだ東京進出、スイーツの店舗展開…。「社員の成長が楽しみ」と目を細めながら、トップリーダーとして手腕を発揮している。

 ポリオ(小児まひ)に悩まされ、極貧の生活を余儀なくされた少年時代、将来を悲観し列車に飛び込んだものの、列車に押しつぶされたのは手にしていた5円玉、「母親を幸せにしたい」と、家族を見放した父親を反面教師に必死に働き続けた靴職人時代、飲食業界進出のきっかけとなった焼き肉を初めて口にしたときの感動…。

 耐えに耐え続けた“辛抱の人生”が「五苑」を開店後、徐々に花開く。480円の生ビールを190円にするなど、消費者心理を巧みにつかんだ企画を次々と展開し、店を軌道に乗せた。

 展開する店舗は「五苑」のほか「情熱ホルモン」「天ぷら海鮮 五福」「くし若まる」「蟹奉行」など全国に約250店舗。現在、東京進出に力を入れており、「東京で年内に10店舗まで拡大したい」と語る。世界から人が集まる東京オリンピックを想定した戦略だ。

 新鮮フルーツを使ったスイーツとケーキの店「ARROW TREE」は、阪神梅田店(阪神百貨店梅田本店地下1階)など7店舗を展開中。さらに、将来をにらんだビジョンも描き続けており、「負けたらあかん、勝つ!」と叱咤(しった)激励しながらも、「幸せでんなー」と周囲に感謝を忘れない。中央区、79歳。



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