連載・特集

街を奏でる店

たこ焼き大阪イギー    

店主・奈良崎洋喜さん
(淀川区十三東2丁目)
2012年2月28日
だしを効かせた自慢のたこ焼きをアピールする奈良崎さん

 十三で「今まで食べたどのたこ焼きとも違う」と評判のたこ焼き屋。こだわりの熊本県天草産の素材で手間暇惜しまず出汁を取る。生地の表面はカリッ、中はシチューのような濃厚トロ〜リ。ハフハフファ、癖になる。

 IT企業に勤務していた奈良崎洋喜さん(34)が「だし文化の大阪なのに、だしが効いたたこ焼きは少ない」と一念発起。大阪の人気店で昨年1月から焼き方を学び、家でも「毎日たこ焼きづくり」で味研究。昨年12月にオープンにこぎ着けた。

 天草は父親の出身地で、産品素材の良さは熟知している。だしのベースは天草産のうるめ節とさば節で、そこに「コラーゲンたっぷり」という牛すじ肉の出汁を合わせ、味わい深いだしに仕上げた。

 生地にしっかりとした味があり、味付けは「カツオとマヨネーズ」の“ソースなし”スタイルが主流。具は天草の漁師から直に仕入れている「うま味が違う」タコと、兵庫県産和牛で「お年寄りも食べやすい」牛すじ肉の2種類がある。

 土・日曜日、祝日は休みで「家族サービス」。「人生一度だしそんなにやりたいなら頑張って」と最後は脱サラに理解してくれた妻、「もう飽きた」と言いながらも味研究に付き合ってくれた娘への感謝の表れだ。

 今は家族の支えを力に「タコを食べないアメリカでも牛すじならいけるのでは」と、さらに大きな夢を描きながら、自慢のたこ焼きを焼き続けている。

 平日午前11時半〜午後8時。8個350円、12個500円。