大阪発 羅針盤

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民進党代表選 

2016年9月11日

地方組織立て直しへ 党再生の試金石

街頭に立つ民進党代表選候補=3日、大阪市内

 民進党の新代表は15日の臨時党大会で決まる。自民党1強に対抗し、「政権交代」を目指して全国遊説する代表選候補の蓮舫代表代行、前原誠司元外相、玉木雄一郎国対副委員長にとって、地方の組織力強化は欠かせない。特に関西地方は7月の参院選で現職が相次いで議席を失い、大阪にあっては地方議員が数えるほどだ。第3極の日本維新の会が拠点とする大阪・関西の地方組織立て直しが党再生の試金石と言える。

■222分の4

 民進党が代表選最初の遊説先として設定した3日の大阪市内。蓮舫氏が参院選の大阪、兵庫、奈良、滋賀各選挙区で現職が議席を失った結果に「責任を感じている」と切り出すと、玉木氏は「大阪の民進党は国会議員や地方議員がほとんどいなくなり、壊れている」と厳しい見方を示した。「改革の旗が維新に奪われているのが関西だ」と前原氏は、日本維新の会と地域政党の大阪維新の会の存在感の大きさを率直に認めた。

 3候補がこぞって大阪、関西の危機的な状態を強調したのは「維新問題」という固有の事情に苦慮する地方組織の胸中を察してのことだ。実際、党大阪府連の役員は府議会と大阪・堺市議会の議席合計222に占める党の議員が4にとどまる現状を「222分の4だ。無所属会派よりも少ない」と話す。兵庫県でも「(関西は)第3極にターゲットにされ、民進党はボコボコにされた」(党県連役員)との思いがある。

■地方議員常幹に

 こうした嘆きや憤りに対し、前原氏は「(地方)議員なくして組織はできない」と人材育成をサポートする意向を伝え、蓮舫氏は党の決定機関である常任幹事会に地方議員の代表を常時入れる改革案を提示するなど地方重視の姿勢を際立たせた。玉木氏は「党直轄で“大阪支店”をつくるつもりでなければ変わらない」と力説したほどだ。

 地方組織を立て直す象徴となった大阪は参院選結果を受け、新たな党府連代表に幹事長の平野博文衆院議員(比例近畿ブロック)が11日の府連定期大会で就任する。臨時党大会の4日前に一足早く新体制を発足する格好だ。

 「身命を賭して組織の先頭に立ち、府民の信頼回復、候補者の発掘、選挙の勝利に取り組む」とは平野氏の抱負だが、果たして、再スタートする党府連、党本部は再び府民、国民の関心を引き寄せることができるか。「大阪の党支持率は全国の半分」(党府連関係者)の現状をてこ入れする道のりは険しい。