大阪24区予算拝見

 大阪市24区の各区が予算を通して取り組む独自の事業を随時紹介していく。

東住吉区 大規模災害への体制整備

2016年4月28日

医薬品1000人分を備蓄

循環型備蓄のイメージ図を示す小倉区長

 大規模災害に備えて、約千人分の緊急用医薬品を備蓄するほか、医療救護体制も整備する。

 事業費は約75万円。全てが備蓄用医薬品の購入費で、管理・運営は東住吉森本病院(同区鷹合、田中宏院長)と区の薬剤師会(山田公一会長)が行う。

 使用期限が近づいた医薬品から使用して不足分を補充する循環型の備蓄。循環の段階で使用した医薬品は同院が補充するため、災害が発生しない限り、区には新たな費用負担がない。

 常時、約千人分の医薬品を同院に備蓄するのも特徴。熊本地震のように交通網が分断された場合でも、災害直後から治療を行うことができる。

 医療救護体制では、区の医師会(田島幸兒会長)、歯科医師会(市原聡会長)、薬剤師会と区が協定書を締結。災害時には、区内の開業医や歯科医師、薬剤師が駆け付ける体制を整えた。

 全国的にも例のない取り組みで、小倉健宏区長は「関係機関の協力があって初めてできた。区民の安全、安心を確保するとともに、他の自治体の手本となるような体制にしたい」と話している。