浅野秀弥の未来創案

【府政と国会の笑える類似】

2017年7月20日

安倍首相と松井知事は同根だ

 加計学園疑惑は改めて安倍首相が出席して、閉会中集中審議を行うことが決まった。与党系のメディアは「首相が自ら決断」と持ち上げているが、森友問題の昭恵夫人の言動に関しては、口をぬぐってゼロ回答なのだからほめられた筋ではない。一方、その森友学園問題は松井府知事も含めた関係者を、証人喚問と百条委員会招致してもらいたいが、府議会維新はまるで国会与党のまねをするように、補助金府政不正受給だけを前面に出して、設置許可自体への疑惑から逃げ切ろうとするから対応がおかしくなる。

 国の証人喚問、府の百条委員会とも、「トップはいかなる説明責任も果たす」という根本が分かっていないから、為政者の取り巻きである議員と役人がグルになって隠し事をする。役人は虚偽にならないように、「記憶にございません」を連発して政治家を逃れさせる。こうした癒着の根本は根深いが、是正に向け出来うる第一歩を踏み出さないと政(まつりごと)は永久に良くならない。

 国でも地方自治体でも、立法と行政それぞれの組織は常に緊張関係があり、主義主張のある討論から公の方針が決まっていくのが理想。国民・市民の目線で公務をつかさどることが理想だが、立法と行政がなれ合って既得権や利権が主権者の知らないところで交錯し、勝手に進められている状況が垣間見える。国民も府民・市民の権利と義務を果たしていない事も多大な問題でもある。

 安倍総理と松井知事、不思議な共通点はたくさんある。(1)証人喚問、百条委員会、参考人招致をなかなか開かせなかった(2)開いても肝心の責任者がその場にいない(3)事務方キーパーソンの出席を認めない(4)与党側事実解明より「正当性」を確認する質問に終始(5)与党側が個人(国会では前川・前次官、府議会では籠池・前理事長)を責め続ける(6)与党側は「新たな事実は何も出なかった」と総括する−などなど。

 これらはすべて、証人喚問も参考人招致もセレモニーにすぎず、中身を強行突破で進めて早く幕引きを図ろうと姿勢がみてとれる。まるで、打ち合わせたかのように重なって見えるのは偶然なのだろうか?

 あさの・ひでや(フリーマーケット=FM=社社長、関西学生発イノベーション創出協議会=KSIA=理事長)1954年大阪市生まれ。わが国のFM創始者で日本FM協会理事長。関西経済同友会幹事。数々の博覧会等イベントプロデュースを手掛ける。