浅野秀弥の未来創案

【6W2Hの大切さ】

2017年12月28日

必要不可欠な法則

 私が、政治家の政策実現や企業における事業展開、イベントやコンベンション実施に必要な法則として用いる「6W2H(ろくダブリュにエイチ)」を考えてみたい。

 用件を明確に捉えるための大事なツールであり、これから内容を決めようとする上で、柱となる大切な八つの要素のことを指す。これらが明確になっていないと、内容そのものがぼやけてしまい、企画自体がうまく回らなくなってしまう危険性が増すからだ。

 それぞれの意味を詳しく説明しよう。▽Why(なぜ)=なぜこの企画を始めるのか、つまり動機を表す。しっかりと理解することで、信念を持ち困難を乗り越える強さになる。▽Where(どこで)=環境や場所、市場(マーケット)まで広い意味を指す。特にイベントは、開催場所は重要が重要。事業展開する際の想定市場明確化も含む。▽When(いつ)=「人や金を含め、いつどのようなタイミングで動きだすか」を明確に考える。▽What(何を)=商品やサービス、イベントなどで売り物とすべき内容。▽Whom(誰に)=顧客、ターゲットを指す。できるだけ絞り込むことが望ましい。▽Who(誰が)=具体的な人員計画を指す。事前に必要な人材と数をしっかり把握する。▽How(どのように)=競合しない独自のメリットなどによる差別化。模倣だけでは顧客の目には留まらない。▽How much(いくら)=予算立てと資金計画を正確に。売上高、利益目標など実施後の利益見込みも大切。

 一般的には、文章を作る際の「5W1H」と混同されがちだが、こちらは物事を立案し実行に移す際に、“絶対押えるべき不可欠な要素”と考えていただいたい。大切な切り口ではあるが、うわべだけ当てはめても意味がない。また「何とかなるだろう」「何とかしたい」式の実行不可能な中身では企画倒れに終わる。大切なのは、現実を重視した「具体的掘り下げ」と「実現可能な内容」だ。そう考えると、夢洲の大阪万博構想は、「6W2H」的にかなり危なっかしいことは間違いない。

 あさの・ひでや(フリーマーケット=FM=社社長、関西学生発イノベーション創出協議会=KSIA=理事長)1954年大阪市生まれ。わが国のFM創始者で日本FM協会理事長。関西経済同友会幹事。数々の博覧会等イベントプロデュースを手掛ける。