連載・特集

澪標 ―みおつくし―

ワインのモノ語りVol・1 〜ワインと食文化〜

冨鶴 高
インテリアワイン遊具「和鶴〜TSURU〜」代表
2009年6月2日

 皆さま初めまして、インテリアワイン遊具「和鶴」〜tsuru〜代表の冨鶴高と申します。昨年3月から新たに立ち上げた事業が掲題の事業です。食文化から生まれる“モノ語り”について書いていこうと思います。最後までお付き合いください。

 私は、17〜18年ほど前からワイン好きで、仏ボルドー・ブルゴーニュ・シャンパーニュを中心としたワインを、探しては飲むことの繰り返しを続けていました。4年ほどたち、私が20代後半になると、1次ワインブームらしき事象が発生し、ワインバー、フレンチやイタリアンが急増しました。数年がたち、私のワイン感を変えたといってもいいワインに出会いました。現在、ビオワインと呼称される自然派ワインたちです。

 その味わいは、子供のころに食べた八百屋に並んでいた野菜たちを彷彿(ほうふつ)させ、現代の皆さまが忘れかけている、自然の恵みが持つ本当の美味(おい)しさを体が思い出してくれたのです。

 それは、美しい旨味(うまみ)・えぐみ・酸味・ミネラル感のバランスです。

 そこから、何かにとりつかれたかのように、大阪の素晴らしい農家さんを探し始めました。たくさんの農家さんに会う度に、「大阪にこんな美味しい野菜があるんや!」と実感させられた日々が続き、ビオワインと、野菜の味は一緒やないか?

 大阪をあらためて見渡し、農家さんを主軸にして食文化を盛り上げる活動を始めたい! それが2003(平成15)年にボランティア的に発足した「地野菜とビオワイン」の会です。

 健全な農家さん、各ジャンル料理のシェフたち・酒屋さん・飲食店・流通業者・ライター・一般の方、意識レベルの方たちを中心に、場所や内容を毎回変えて、年間約10回ほどのイベントを6年ほど続け、参加者も延べ500人を超えていました。

 ときには、07年2月の「平成18年度総会」には、フランスへ渡り、ブルゴーニュのボーヌにある日本料理屋bisohを貸し切らせていただき、一緒に渡仏した神戸和食「玄斎」の主人・上野直哉氏によるフランス食材を使った日本料理での“おもてなし”、13蔵のワイン生産者たちとの素晴らしい交流が生まれました。

 フィリップ・パカレを初めとする世界でも有名なワイン生産者と大いに賑(にぎ)わいました。

 この活動の中で、たくさんの飲食の可能性や、楽しみ方、知識や情報の交換、ワインや農業事情など大阪における飲食の大事さ、楽しさをあらゆる方面から発掘できた活動であったと自負します。

 6年ほど経過して、かかわった人たちそれぞれのネットワークが新たに生まれ、活躍する環境が広がったことでいったんこの会の活動を休止しております。

 また、何年かたったとき、ここにかかわった人たちと、また新たな人たちを巻き込んで、進化した形で大阪を盛り上げる活動を始めたいと思います。

 人との出会いで、また、新たな“モノ語り”が始まりました。

 本日のお勧めワインはグロ・プラン07/マルク・ペノー2100円(取り扱い店は伊丹空港ワインショップ・グラシアス)

 (大阪府豊中市)



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