連載・特集

澪標 ―みおつくし―

木を使った住まいづくり

沖中 玲子
株式会社LineWork(s)代表取締役
2010年5月7日

 連休はいかがお過ごしでしたでしょうか? 今年もあっという間に夏がきそうです。

 さて、LineWork(s)は、木の住まいの設計や森と町をつなぐイベントの企画、そのための情報発信などいろんなお仕事をさせていただいていますが、最近、工務店の社長さんとお話する機会が増えてきました。

 皆さんは「工務店」と聞けば、どんなイメージをされるでしょうか? ちょっと怖いような、身構えてしまうような、そんなイメージではないでしょうか?

 でも、私が出会った工務店の社長さんたちは皆、技術を追求し、住まいづくりにまじめに取り組み、お客さんへの思いも熱く、信頼に値する方ばかり。

 ただ…口下手で不器用な方が多いのです。だから、素晴らしい住まいづくりをしてお客さんに喜ばれているのに、それをきちんと伝えられず、理解されないまま…というのがほとんど。

 工務店にとって、それはとてももったいないことですが、住まいを求める人にとってもまた、正しい情報を得られないというのは、とても残念なことです。

 LineWork(s)は、そんな小さな工務店さんの木の住まいづくりを、もっと広めたいとの思いから、いろいろなツールを使っての情報発信をサポートしていますが、そのための取材などで、社長さんやスタッフの方々とじっくりお話する機会があります。

 住まいづくりに対するポリシーや技術へのこだわり、お客さんへの思いなど、聞けばどんどん熱くお話してくださるし、その顔はとてもうれしそうで、生き生きしています。

 「この人たちなら良い住まいを建ててくれそう」。取材していて、そんなふうに思ってしまうことが多いのですが、住まいづくりを求める人にもそれが伝われば、また一つ、町に素晴らしい木の住まいが増え、心地よい暮らしに喜ぶ家族が増える、そんなふうに思いながら、取り組ませていただいています。

 住まいづくりをされている皆さん、いかがでしょうか? あなたの住まいづくりを求める人のために、自分たちにできること、お客さんに伝えたいことを、きちんと発信できているでしょうか? 「伝える力」をサポートし、工務店さんの手づくりの住まいが、住まいづくりの選択肢の一つとして、もっともっと存在感あるものになればと思います。

 住まいづくりをお考えの皆さんも、一度インターネットで地域の工務店を調べてみてください。あなたにぴったりの工務店が、意外と近くにあるかもしれません。

 そして、そんな小さな工務店さんと広げていきたいと思うのが、身近な木を使った住まいづくり。特に、技術や伝統を大切に住まいづくりをされている方々には、ぜひ、「本物の素材」を使っていただきたいなと思います。こだわりの住まいには、大工さんや左官屋さんの技術と同じように、何十年、何百年も前から継承されてきた高い技術で育てられた木が似合います。

 大切なお客さんや職人さんとご一緒に、木を育てる技術を見に行きませんか? 森へのご案内もさせていただきますので、興味のある方は、お気軽に声をお掛けください。ホームページ(http://www.line−ws.jp)ものぞいてみてください。

 (おきなか・れいこ 大阪府豊中市)