澪標 ―みおつくし―

アロマテラピーとの出会い 〜ユーカリ〜

アロマとハーブのサロンarbre  de  l'espoir主宰
相神 ゆり
2017年2月17日

 今から25年以上前、フランス・ロワール地方のトゥールという美しい町で1年間暮らしていました。革命前に建てられた大きな邸宅で暮らす日仏家庭にお世話になりながら、ハーブやアロマのある暮らしに触れていきます。4人の子どもがいて、父親は彫金家でフランス人、母親は日本人でフランスと日本をまたにかけるキャリアウーマンでした。

 私は大阪教育大学在学中で、ベビーシッターとして子どもの面倒をみたり、マクロビオティック料理の食事作りをしていました。マルシェやBIOの店(オーガニックの食材や生活雑貨を扱う店)で買い物をするのが楽しく、ヤギのチーズ、ルバーブ、ハーブなど珍しい食材との出合いに目を輝かせていました。

 ある時、喉が痛いと言った私に、カフェオレボールにお湯を入れ、小さな遮光瓶に入った精油を数滴たらし、蒸気を吸い込んでごらんと言われました。スーッとした清涼感が喉から鼻に広がりとても楽になったのです。その精油はユーカリで、この時期、花粉症のケアにもとても良いと言われています。去痰作用、抗菌作用があり、呼吸器系のトラブル、アレルギー症状の緩和に役に立ちます。マスクやハンカチに1滴落としたり、空気清浄としてディフュザーでたくのもおすすめです。フランスでは精油は、医薬品として薬局で売られています。日本では、香りを楽しむものとして雑貨扱いなので、時には質の悪いものが売られていることもありとても残念です。

 また滞在中は、寝袋を持ってフィンランドからイタリアのシチリア島までヨーロッパ中をよく列車で旅をしました。南仏で立ち寄ったアロマバームのお店がとてもすてきで、その時にもらったパンフレットを捨てられずに大事に持っていました。世界で初めてシアバターをコスメとして製品化しアフリカの女性の雇用につなげていること、環境問題などが25ページにわたって書かれています。今では珍しいことではないのですが、当時バブルだった日本にこのような企業姿勢はあまりなく、大学生だった私は感銘を受けました。まさかアロマを教えることになるなんて、このパンフレットを手に取ってシアバターを紹介している光景を、25年さかのぼった自分が見たらどう思うだろうと不思議な気がします。

 建築物、美術、食文化など多くのことに刺激を受け、アロマもそのひとつとして帰国しました。当時関西にはアロマの店がなく、東京で偶然見つけた店でラベンダーとベルガモットの精油、アロマポットを買えた時はうれしく、大事に抱えて帰った膝の上の感触を今でもはっきり覚えています。

 就職してから、アロマは遠のいたり近づいたり。仕事にするのはずっと先になります。なぜアロマの仕事をすることになったのか、次回に続きます。

  (大阪市中央区)



サイト内検索