大阪発 癒やしの温泉巡り

滋賀県長浜市 長浜太閤温泉「浜湖月」

2017年3月4日

琵琶湖眺め、疲れ癒やす

男性浴場で三つ並んだ信楽焼露天風呂。琵琶湖など周りの美しい景色を望みながら入浴を楽しめる

 琵琶湖北方の長浜市にある豊臣秀吉の出世城として親しまれている長浜城。その近くに湧く太閤秀吉の名を取った「長浜太閤温泉」で、湖畔にたたずむ一軒家の宿が「浜湖月」だ。前身は1904(明治37)年創業の長浜の町中にあった料亭「湖月」。58年に湖畔に建てられた旅館「浜湖月」として生まれ変わった。

 2015年、不幸にも火災で宿は焼失してしまったが、4代目代表岸本一郎さん(61)や女将(おかみ)の裕子さんら宿の人たちの頑張りと、地元の人たちの再開への熱い思いに後押しされて、建物の大部分を新築。翌年5月に再オープンを果たした。

 新しく生まれ変わった宿は、客室数を17から8に減らし、その全室に温泉付露天風呂を設けて個人客や家族向けの宿とした。コンセプトは、「琵琶湖の美しい景色を眺められる部屋で、温泉や食事をゆっくり楽しんでもらって、日頃の疲れを癒やしてもらうこと」。 自慢の天然温泉は、泉質が含鉄泉、源泉温度が17・8度(浴用は適温に加温)の地下150メートルからの揚湯。鉄分を多く含み、空気に触れると茶褐色に変化する。よく身体が温まり、冷え症・貧血などに効能がある。

 「太閤温泉湖月の湯」と称される浴場は、男女別の大浴場、三つ並んだ信楽焼の露天風呂、そして貸し切り家族風呂(50分、1500円)を備える。それぞれの風呂からは雄大な四季折々に移り変わる琵琶湖の美しい景色を眺めながら入浴を楽しむことができる。

 前身が料亭ということもあり、地の旬の素材を大切にした和食会席料理を提供する。また近江牛鉄板焼きやしゃぶしゃぶ鍋、近江名物ふなずし、冬季は長浜名物の鴨なべなどを自分の好みによりオーダーできる。また、8室のみの全室琵琶湖レイクビューの客室は、年配客のためゆとりの和室ベット付部屋もある。

 ここ長浜は、長浜城、長浜曳山まつり、長浜盆梅展、黒壁ガラス館など見どころが盛りだくさんで、何度訪ねても決して飽きることがないエリアだ。岸本さんは「何度足を運んでもらっても敷居が高くない気楽な宿。そしてよりいっそう温泉と料理を存分に楽しんでもらえる宿を目指していきたい」と優しく話している。

 (大川哲次・温泉学会副会長、弁護士)

【所在地】滋賀県長浜市公園町4の25
【電 話】0749(62)1111
【部屋数】8室
【宿泊料金】2人1室2万7千円〜(サービス料込み・税別)、4人1室2万2千円〜(同)
【定休日】不定休
【日帰り入浴】営業時間午前11時〜午後2時半
【入浴料金】大人1500円、小人750円(タオル・バスタオル貸与)
【交 通】
・JR長浜駅から車で約5分(無料送迎あり・要予約)
・北陸自動車道長浜ICから車で約10分